貯金しておくとお金の価値が減る!?

日本人が忘れているインフレリスク

日本人は20年にわたるデフレのためにインフレの怖さを忘れてしまい、アベノミクスのよるインフレ誘導を歓迎しています。
しかし、経済の歴史はインフレの歴史であり、暮らしの中で最も警戒すべきリスクはインフレなのです。
最近NHKオンデマンドで「おしん」を見ていたら、おしんが山形の実家に仕送りして家を建てていました。
家の値段は300円。その頃は300円で家が建ったのです。
明治の終わり当時、公務員の初任給は10円ほどだったので、100年前の1円は現在の2万円くらいの価値があったと考えられます。
100年前のことは極端な話としても、1960年から1975年の間に大卒初任給はどのくらい変わったかご存知でしょうか。

1960年      1975年     1990年
大卒初任給   16,115円    91,272円   173,996円

1960年生まれの人は、現在54歳。
今の50代、60代の人は、実際に日本のインフレを経験しています。
持っているお金は増えなのに、モノの値段がどんどん上がっていったらどうなると思いますか?
それは、お金がどんどん減っているのと同じことになります。
世界では、ほとんどの国でインフレが続いています。
そうした国から多くのものを輸入している日本でも、今後はインフレが続くことは間違いないでしょう。
こうした状況で預貯金をしてなにもしない事こそが、リスクに他なりません。
正しい仕組みで投資することは、インフレに対してのリスク回避になるのです。

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