「バリ島へ移住したい」と言い出してから、心なしか主人が元気を取り戻したように思います。

それまでは迫り来る定年退職を思ってか少々沈んでいるようにも見えましたが、最近は勢力的に情報を収集し、わたしにもバリ島の良さをいろいろ教えてくれるようになりました。

もともと無口な人なので、「あんなに話す人だったかしら」とびっくりしているくらいです。
きっと主人にとってバリ島への移住は、嬉しくてワクワクすることなのでしょう。

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でもわたしにとっては、不安でしかありません。
とりあえず、わたしも何か始めようとバリ島へ何度か旅行している娘に電話してみることにしました。

「なんでお母さんがバリ島のことなんて知りたがるの?」と最初は訝しんでいた娘でしたが、
「今度知り合いが行くから、情報がほしいって頼まれて」と誤魔化すと納得したようでした。
娘には余計な心配をかけたくないので、もし本格的に移住することになったら改めて知らせようと思っています。

「まだ滞在先を決めてないなら、ウブドがお勧めだよ」と娘。
バリ島へ行くと必ずそこに滞在するという娘は、豊かな自然と落ち着いた雰囲気が好きなんだそうです。

またウブドは「バリ島文化の中心地」とも言われていて、毎晩いたるところで伝統舞踊の公演が行われているとか。

さらに独自のスタイルを持つバリ絵画を始め、木彫りや石彫り、銀細工なども盛んで、町のあちこちにアトリエがあるそうです。
中心部は雑貨屋やカフェなど観光客向けのショップが軒を連ねているそうですが、一歩路地に入れば昔ながらの集落が広がり、地元の人たちの暮らしを垣間見ることもできるとか。

「例えばクタはバリ島一番の繁華街で大きなショッピングモールもあるし滞在するには便利だけど、バリ島らしさを体験するならやっぱりウブドかな」と娘。
毎回5日間ほどの滞在ではあるものの、行くたびに癒されてくるそうです。

わたし自身一度も行ったことがないので想像しかできませんが、娘の話を聞く限りでは素敵なところのようですね。