主人がバリ島への移住を考えるきっかけとなったのが、元上司の佐藤さんです。

5年ほど前に定年退職され、現在はタイにお住まいだとか。

その佐藤さんですが、末の娘さんの結婚式に参列するため一時帰国中だそうです。

主人が「いい機会だから」と連絡を取り、直接お会いできることになりました。

待ち合わせたホテルのロビーに奥様といらした佐藤さんは、最後にお会いした時よりも溌剌としてとてもお元気そうでした。

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「向こうでは特にストレスもなく、のんびり暮らしていますよ」と佐藤さん。

旅行で何度かタイを訪れているうちにすっかり気に入ってしまい、「定年したらここに暮らそう」と決めていたそうです。

佐藤さん曰く、タイには大勢の日本人が暮らしていて生活も日本にいるのとあまり変わらないとか。

でも物価は安いので、生活費も10万円ほどあれば暮らしていけるそうです。

ちなみに佐藤さんご夫妻が暮らしている高級マンションの家賃は、月3万バーツ(日本円で7万5000円)。東京だったらワンルームくらいの家賃ですよね。

「毎日何をされているんですか?」とわたしが質問すると、「ゴルフ三昧です」という答えが返ってきました。

ご自宅から車で30分ほどのところにゴルフ場があり、平日なら1ラウンド1000バーツ(約2500円)以下でプレーできるそうです。

その他にもお友達と釣船を借りて海釣りを楽しんだり、健康のためにと太極拳を始められたり。

そして奥様は日本人同士のサークル活動に参加されたり、お友達とテニスをしたりしていらっしゃるそうです。

そして時々は温泉へ行きリフレッシュされることもあるとか。

「実はタイには120箇所以上の温泉があるんですよ」と佐藤さん。

お友達の中には、趣味で温泉巡りをしている方もいらっしゃるそうです。

最後に「でも時々は日本が恋しくなりませんか?」とわたし。

「もし本当に恋しくなったら、日本に帰ればいいんです。移住ではなく長めの旅行だと考えてみては?」そうおっしゃる佐藤さんの言葉には説得力がありました。