ここのところ、母の体調があまり良くありません。

風邪をこじらせて以来床に伏せがちで、外へ出ることが少なくなりました。

風邪を引くまでは散歩に行ったり、近所の人たちとお茶を飲みに行ったりしていたのですが・・・。
本人は「いずれ良くなるから心配しなくていい」と強がっていますが、明らかに以前ほどの元気はありません。

気丈な母が弱っている姿を見ていると、本当に心が痛みます。
いつまでも元気で長生きしてほしいのですが、とはいえ母も高齢です。
今後もちょっとしたきっかけで体調を崩してしまったり、なかなか完治できなかったりすることがあるでしょう。

それでも今はすぐに訪ねられる距離にいるので、もし母になにかあってもすぐにかけつけることができます。
でもバリ島へ移住してしまったら、それもできなくなってしまいます。

幸い兄妹たちが近くに住んでいるので、わたしがいなくても誰かが母の様子を見てくれるはずです。
だからと言って、今後母のことを兄妹たちに任せっきりにするのも気が引けるし、何よりこのまま体調の良くない母を置いていくのは、なんだか心苦しいのです。

主人の定年も迫っているし、移住前のロングステイ計画も具体的に考え始めた矢先ですが、ここにきてまた二の足を踏んでしまっています。

もし主人に母のことを相談すれば、きっと「それなら計画は中止にしよう」と言ってくれるでしょう。
主人は仕事のため両親の死に目には会えず、それをずっと後悔していました。
だからわたしには同じ思いをさせたくないと考えていると思います。

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とは言え「第二の人生をバリ島で」という主人の夢を、わたしが原因で諦めさせてしまうわけにもいきません。
何よりバリ島への移住は、わたしも納得して決めたことです。

それならわたしは、いったいどうすれば良いのでしょう。

このままでは前に進むことも戻ることもできません。
とにかくひとりで考えても解決策は浮かびそうもないので、一度妹に相談してみようと思います。
「母を置いて移住なんてとんでもない」と叱られるでしょうか。