7 バリ島への移住はやっぱり無謀?揺れる心と主人の言葉
バリ島への移住はやっぱり無謀?揺れる心と主人の言葉
お友達と別れた後も、彼女の言葉が頭から離れません。
知らない土地で、しかも日本語の通じないところで主人とふたり、本当に暮らしていけるのでしょうか。
たとえインドネシア語を勉強したとしても、この歳で流暢に話せるようになるとは思えませんし、それは主人だって同じはず。
そもそも主人は理系なので、外国語を習得するのはわたしより苦手なくらいです。
インドネシアの人々はとても気さくで親切(それに親日家が多いとか)だというのはインターネットで調べて知ってはいますが、それでも言葉が通じなければお互いをよく知ることもできません。
それに言葉だけでなく、暮らしていく上ではインドネシアの風習やマナーなども学ぶ必要があります。
バリ島への移住に関しては楽しいことばかり考えていたわたしでしたが、それ以上に大変なことがあると改めて実感しました。
いったい主人はそうした問題を、どのように解決するつもりなのでしょうか。
「今夜主人が帰宅したら直接本人に聞いてみよう」、そう決意して家路に着きました。
ところが部下に誘われたからと、酔った主人が帰宅したのは日付が変わる頃。
電話で話し合いたい旨をあらかじめ伝えておいたのに、そんなことなどすっかり忘れているようです。
すでに床についていたわたしでしたが、台所から聞こえる物音で目が覚めてしまいました。
冷蔵庫からミネラルウォーターを取り出していた主人に声をかけると、「明日も早いからもう寝る」とひと言。
いつもなら「そうですか」と引き下がるわたしですが、今夜は違います。
「電話でも伝えましたけど、バリ島への移住について詳しく話したいんです」と言うと、主人はこう答えました。
「全部私に任せておけばいい。お前はなにも心配するな」。
主人はわたしの意思など関係なく、ただ黙ってついて来てほしいだけなのです。
分かってはいたけれど、改めてそう言われると「本当にこれでいいのだろうか」と疑問が湧いてきます。
今回ばかりは主人の言いなりには絶対になりません!
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