バリ島の建築設計
バリ島の設計・建築は、日本のようにいかないことが多々あります。
その辺りを中心に、また金額の目安とするために150㎡のヴィラのケースで述べて見たいと思います。
設計費・建築費について
設計も建築も金額にかなりの差があります。
設計の場合、20万円から300万円までくらいの差があります。
その理由は、最終的には設計士が決めるのですが、主に下記のよります。
・設計士がインドネシア人か、外国人か、
・設計士の仕事が主にローカル(インドネシア人)向けか、外国人向けか
・設計士の経験、実績により、相場をどの程度知っているか
・設計士の姿勢、考え方
料金が高い設計士が必ずしもよいか、と言われれば何ともいえませんが、よい設計士は仕事が多く入るので忙しくなり、結果として設計料が高い仕事を選ぶようになります。
また、バリ島では、設計士が管理をしていないと図面通りに仕上がらないことも多々あり図面を引くだけでなく、どの程度まで管理に責任をもってくれるのか、という点も注意が必要です。
建築の単価は、平米単価で3万円から6万円くらいの差があります。
これは材料によるところが大きいのですが、高い設計士が依頼する建築業者は高くなる傾向が強いです。
安いに越したことはないのはもちろんなのですが、バリでは建築の契約をし、着手金を払って、その後工事が進まない、というケースがあります。
なので、信頼できる業者を選ぶことはとても大切です。
ただ、これは日本でも同じですよね。
バリ島の工期について
インドネシアには、乾季と雨季があり、建築時期によって変わるのですが、
乾季であれば着工からおよそ8ヶ月、雨季であれば1年くらいで完成します。
工期が長い理由は、バリ島の建築は工事のほとんどを現場施工により行うからです。
日本では柱はプレカットされて現場に持ち込まれ、
外壁も内壁もボードで、建具は規格のアルミサッシです。
しかし、バリ島では柱や建具は現場でカットして作り、壁はレンガやブロックを積んで作ります。
また気温の暑さもあり、職人さんたちも休み休み作業しなければ体力が持ちません。
長い工期には効率が悪い点があるのはもちろんですが、それ以外の理由が大きいのです。
支払いとトラブルについて
支払の方法は、建築会社との契約によって変わります。
前金で半額、完成時に半額というのが多いようですが、
弊社の場合は、建築のステージごとに3から5回くらいに分けて 支払うようにしています。
また、場合によっては、材料を弊社で買い、現場に持ち込むこともあります。
バリ島では、建築業者が材料を買わずに使い込んでしまい、最初から建築がストップするケースがよくあるからです。
ただし、バリ島では建築途中の家をよく見かけますが、これは施主が支払いができなくて、一旦工事をストップし、お金が貯まるのを待ってから再開するケースも多いです。
いずれにしても、信頼できる業者を選び、まめに管理をすることが大切です。