日本での常識が、海外では非常識なことがある。

その1つが、モノの値段だ。

画像はインドネシアの日産車の価格表(税別、諸経費別)である。

インドネシアの車のチラシ インドネシアの車の価格表1

【日産 セレナ】
        日本の価格   インドネシアの価格

20X     2,271,000円  3,554,205円(380,300,000IDR)
Highway Star  2,446,000円  3,946,729円(422,300,000IDR)

【日産 エルグランド】
        日本の価格   インドネシアの価格
2.5L CVT   3,330,000円  8,878,505円( 950,000,000IDR)
3.5L CVT   3,820,000円  9,711,215円(1,039,100,000IDR)

日本の場合は、さらに値引きがあるが、インドネシアでは値引きは殆どない。

実際の価格差は、セレナの場合で約2倍。

エルグランドの場合は、3倍にもなる。

しかも、日本人とインドネシア人の平均的収入の差は、10倍にもなる。

こんな値段で売れるのか、という疑問はあるが、それなりに売れている。

ちなみにiphoneは、日本とほとんど同じで6万円くらいする。

月給の約2倍もするが売れている。

ウィスキーは、ドンキホーテで1,680円で売っているジャックダニエルが

バリ島のスーパーでは8,000円くらいで売っている。

日本の感覚で言えば、iphoneが50万円、ジャックダニエルが6万円で売っている感覚だ。

今、インドネシア人の購買意欲は高く、多少の無理してでも買う。

考えてみれば、かつての日本もそうだったのではないだろうか。

昭和40年代から50年代、テレビも車も、収入に比べて高かったのに、売れていた。

モノの値段だけでなく、サービスや品質なども日本とは違う。

例えば、日本の飲食店では当たり前に出てくるおしぼり。

インドネシアで、そんなサービスがあるのは余程の高級店だけだし、

ビールが冷えていない店が多いし、ジョッキが冷えている店は皆無だ。

テーブルもトイレも、インドネシアでは日本の清潔さはない。

生の魚を安全に食べられる流通があるのも日本ならではのこと。

日本は、先進国の中でも多くの点で優れているのである。

これは飲食店だけでなく、様々なことにいえる。

私は、投資や不動産が専門だから、その分野の違いでビジネスをしているが、

別の分野が専門の人もチャンスは多いはずだ。

日本では当たり前のことが、インドネシアではそうでないことを見つけると、

多くのチャンスがあるはずで、是非チャレンジしてほしい。