平日の午後、妹を訪ねました。
専業主婦のわたしと違い、妹はスーパーマーケットでレジを担当しています。
ふたりの息子はすでに独立し、マンションのローンも完済したというのに「家でじっとなんてしていられないから」と、外に出て働いている妹。
いつも何かをしていないと気が済まない性格は、本当に母にそっくりです。

週末だと義理弟も在宅していると思い、あえて妹が休みの平日に訪ねることに。
まだ妹以外の身内には、バリ島への移住について話す気はありません。
妹がなんと言うか分からず、無意識に緊張していたのかもしれません。

わたしの顔を見て「いったいどうしたの?義理兄さんとケンカでもしたの?」と心配そうな妹。
わたしが神妙な顔つきをしているので、主人と何かあったのではないかと思ったようです。

「実は・・・」。

覚悟を決めて、わたしは妹にバリ島への移住を計画していることを話しました。
もちろん、今は母の体調が良くないので迷っているということも。

hikouki

そしてすべてを聞き終わった妹は、あっさりと「あら、バリ島に移住なんていいじゃない。わたしも時々遊びに行かせてもらうわ」と言いました。
ずっと反対されると思っていたので、なんだか拍子抜けしてしまったわたし。
「でもお母さんのこともあるし・・・」となおも続けると、「そんなこと気にしなくてもいいわよ。わたしも兄さんも近くにいるし、それに日本に住んでたってすぐに来れないこともあるんだし。バリ島だってそんなに遠いところじゃないんだから」と妹。

こんなにすんなり認めてもらえるとは思ってもみなかったので、ホッとしたと言うより驚いてしまいました。
妹は母のことよりも、将来の自分たちの生活を優先するべきだと言います。
移住が主人の夢なら、なおさら実行すべきだと。
そしてもし本当にバリ島へ移住する気なら、一緒に兄を説得してくれるとまで言ってくれました。

兄は妹と違って保守的で心配性なので、海外移住には絶対に反対するでしょう。
とは言え妹という強い味方ができたことで、わたしの心配もかなり軽くなりました。