29 バリ島移住への道、最大に難関。ついに兄の耳に・・
妹がわたしの携帯電話にかけてきたのは、午後10時を少し過ぎた頃でした。
「姉さんごめんなさい!」、開口一番わたしに謝ってきた妹。
いったい何事かと尋ねてみると、どうやらわたしたちがバリ島への移住を計画していることを兄に話してしまったようです。
それを知った兄はかなり怒っていて、そのことを話さなかったわたしにも相当腹を立てているのだとか。
「兄さんはもう姉さんと話したくないって言ってるの。どうしよう、わたしが余計なこと言ったから・・・」
自分を責める妹をなだめつつ、そもそもなぜ妹がわたしたちの移住のことを兄に話したのかを尋ねました。
今日、仕事の帰りに母の見舞いに行った妹は、兄に母の様子を伝えるため先ほど電話をかけたそうです。
すっかり以前のような元気を失くしてしまった母は、妹が訪ねた時居間でテレビを眺めていたとか。
本人はまだまだ大丈夫だと言うけれど、そろそろ兄か妹のどちらかが一緒に住むべきではないかと提案したそうです。
その時兄は、妹がわたしの名前を出さなかったことを不審に思ったようで・・・。
それで妹に「どうしてだ?」、と。
最初は誤魔化そうとしていた妹ですが、昔から嘘が下手な子だったので、すぐに兄にも見抜かれてしまい本当のことを話すしかなかったと言うのです。
やはりわたしの口から、事前に兄に話しておくべきでした。
とは言え、今さら後悔しても仕方ありません。
電話口で泣きながら謝る妹には「あなたは悪くないのよ」となぐさめ、わたしから兄に電話すると伝えました。
わたしと兄は1つしか歳が違わないので、昔から意見が対立することが多かったと思います。
いつも妹はふたりの間に挟まれ、わたしたちのケンカに巻き込まれてきました。
それはこの年になっても、どうやら変わらないようです。
とにかく、兄には今後の母のことも含めわたしの口からきちんと話しておく必要がありそうです。
多分今電話をしても話してくれそうにないので、怒りが静まってきた頃に直接訪ねた方が良いでしょう。
バリ島へ移住するには、ここは避けては通れません。
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